top of page
​兵庫県遺族会 女性部

​戦史を学び、体験を共有し、次の世代へ

 兵庫県遺族会では毎年、女性部による研修会を執り行っています。

 遺族として大戦の戦史を学び、其々の家庭や其々の経験を発表し共有することで、英霊を顕彰し日本をはじめ世界の恒久平和を実現するために、兵庫県下より多くの遺族会女性部会員が参加しました。

 平成29年、新年明けて1月9日~10日の日程で昨年と同じ神戸市北野にある『六甲荘』にて研修会を行いました。

 今回の女性部研修会には例年と異なり、青年部役員・会員の参加もあり研修会として大変意義深いものとなりました。兵庫県遺族会青年部は昨年に設立され、現在(平成29年1月時点)160名以上の青年部会員によって構成されています。

 その青年部より役員含め15名が今回参加し、遺児世代である親会(遺族会本部)と、孫・曾孫との世代間交流がメインとなった研修会でした。

戦争体験を若い世代へ ~青年部の参加~

 研修会ではまず、女性部会員の中から代表として5名の方による発表があり、戦中戦後のご自身の体験談や、御英霊の妻にあたる方々の手記の代読等が行われました。

 其々の家庭環境や地域ごとに異なった体験があり、また今回の研修会において、初めて自身の体験を語られる方もおり、父を亡くした事による残された家族の壮絶な体験や、巻き込まれた事などを涙ながらに語られていました。

 こういった実際の体験を語られた事を聞いた後に、それに対して青年部として率直に感じた思いや感想を述べる機会を設け、個々の想いを共有し戦争の悲惨さや残された方々の辛い日々を乗り越えてこられたからこそ今我々がこうしてある事を、若い世代にも改めて感じさせる事となりました。

 地域の方々の口から直に壮絶な体験談を語り、若い世代が聴くことは、家族だけで共有するに留まらず、兵庫県遺族会全体、しいては地域全体・国全体で大切に共有し継承して行く事が英霊の顕彰と恒久平和を実現する上で大変重要なことではないでしょうか。

 今回の女性部研修会は世代間の相互理解がより進められる、良い契機となったと考えています。今後の遺族会の活動もさることながら、戦争体験を継承して行く事は地域としても非常に良い手本となったのではないかと確信しており、今後もこの様な機会を積極的に設けたいと考えています。

bottom of page